鋼の錬金術師

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鋼の錬金術師:ストーリー

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用

錬金術

物語の世界において、発展した技術及び学問。物質の構成や形を変えて別の物に作り変える技術とそれに伴う理論体系を扱う学問である。科学的であるかのような用語も登場するが、作者自身、コミックス1巻の袖で「こんな錬金術があるかい」とコメントしている通り、現実における錬金術とは一部の用語が共通する以外は全く関係がなく、むしろ魔法に近い。
まず基本的に錬金術を行使するには錬成陣と呼ばれる魔法陣のような物が必要である(詳しくは「錬成陣」の項を参照)。これにエネルギーを流すことによって術が発動する。このように魔法に近い面もあるが、いくつか制限があることも特徴である。その基本は等価交換であり、無から物質を作り出したり、性質の違う物を作り出すことは不可能(詳しくは「等価交換」の項を参照)。そのため、必ず原材料となる物が必要であり、その物質の構成元素や特性を理解し、物質を分解、そして再構築するという3つの段階を経て完了する。ただし、構築式に誤りがあったり、対価以上の物を錬成しようとすると失敗し、時にリバウンドと呼ばれる現象が起きる。リバウンドが起きると術者に多大なダメージを及ぼす。
この仕組みは高度な理論に基づいており、学べば誰でも使えるという物ではない。さらに、仮に使えても術者の力量に寄る面が大きく、高度な術式を使える者は多くない。また、金属分野や生命分野、炎や水といった自然現象的な物まで多岐多様な分野があり、登場する錬金術師たちは基本的に得意分野を持ち、それぞれ固有の錬金術を持っていることが多い。盗作や乱用を防ぐために自らの研究成果を秘匿するのもその一因である(例えばエドは一見すると旅行記に見える暗号で研究成果を記録している)。
錬金術におけるメカニズムは完全に解明されているとは言い難く、特に錬金術を行う際のエネルギーはどこから来るかという点が非常に曖昧である。地殻変動のエネルギーを利用しているという説が定説であり、「東の賢者」なる者によって理論が確立したとされている。しかしながら、エンヴィーやシン国人の発言、しいては錬丹術の見地などから非常に疑わしい。
技術研究に限界は無いが、禁忌と呼ばれる研究分野や国家錬金術師に課せられる3つの禁止行為などがある。

鋼の錬金術師:一般的な錬金術って?

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

一般によく知られた錬金術の例としては、物質をより完全な存在に変える賢者の石を創る技術がある。この賢者の石を用いれば、卑金属を金などの貴金属に変え、人間を不老不死にすることができるという。

なお、一般的には金への物質変成など「利殖」のイメージが強い錬金術ではあるが、本来は「万物融解液」により、物質よりその性質(例えれば金が金であるという性質)を具現化させている「精」(エリクシール)を解放し「精」の性質を得ようとするのがその根元的な目的であり(金のエリクシールは過程であって目的ではない)、生命の根元たる「生命のエリクシール」への到達こそが錬金術の究極の目的である。

「生命のエリクシール」は人体を永遠不滅に変えて不老不死を得ることができるとされ、この場合は霊薬、エリクサーとも呼ばれる(なお、賢者の石が文献上に記述されるのはエリクサーよりかなり後である)。

それ故、錬金術は神が世界を創造した過程を再現する大いなる作業であるとされる。 錬金術で黒は富や財産を表し、白は不老不死の永遠、赤は神との合一を意味する。

特に中世ヨーロッパにおいて長期間にわたって行われたが、これは西洋において他の学問などと同様に一度失伝した錬金術がイスラム世界から再導入されたものである。Alchemy(アルケミー)はアラビア語 Al kimiyaに由来し、Al はアラビア語の定冠詞(英語ではtheに相当)であり、この技術がイスラム経由で伝えられたという歴史的経緯を示す。

語源については通説は定まっていない。

1. エジプトの地の意のKham(聖書でもHamとして使われた)から、Khemeiaはエジプトの術の意味だという。
2. 古希: χυμ?? 希: Khumos(植物の汁の意)で、古希: χημε?α 希: Khemeiaは汁を抽出する術の意味だという。

錬金術とは一般の物質を「完全な」物質に変化・精錬しようとする技術のことであり、さらには人間の霊魂をも「完全な」霊魂に変性しようという意味を持つこともあった(=神に近づく、神になる、神と合一する方法ともいえよう)。
ホムンクルスを作り出す錬金術師。

またホムンクルスのように、無生物から人間を作ろうとする技術も、一般の物質から、より完全な存在に近い魂を備えた人間を作り出すという意味で錬金術と言える。

錬金術に携わる研究者を錬金術師と呼ぶ。特に高等な錬金術師は、霊魂の錬金術を行い神と一体化すると考えられたので、宗教や神秘思想の趣きが強くなった。

最も真理に近付いた錬金術師は(古代の伝説上の人物)ヘルメス・トリスメギストス(3倍偉大なヘルメスの意)と言われ、著したとされる『ヘルメス文書』、『エメラルド・タブレット』は尊重された。
ウロボロス

『ヘルメス文書』はあるアラブ人の手によってエジプトのギザの大ピラミッドの内部にあるヘルメス・トリスメギストスの墓から発見されたといわれるエメラルド板に記された文書である。当然ながら原版は現存せず、中世に書かれた写本が現在に残る最も古い完全な写本である。そのためその歴史的信憑性は長年怪しまれてきたが、1828年エジプトのテーベで発見された魔術師の墓から見つかったパピルスに『ヘルメス文書』、『エメラルド・タブレット』の写しの一部が記述されていたため、現在ではその歴史的価値は一応認められているといえよう。ちなみにこのパピルスは現在「ライデン・パピルス」と呼ばれ、エジプト考古学博物館に保管されている。

錬金術は、中世ヨーロッパの非キリスト教に対して行われた弾圧に対して、弾圧される側の人々が非キリスト教的な知識や行動をごまかすために使った手段である。カール・グスタフ・ユングが「錬金術は、地表を支配しているキリスト教に対して、いわば地下水をなしている」というものである。錬金術は相対立する物質(要素)をフラスコの中で溶解させることで新たな物質を作り出し、相異する二つの卑金属を合成して黄金などの成果を生み出すことで、神秘主義や魔術を含む異教の知識に関わっていた人々が、富豪や権力者の保護を受けることが出来た。

鋼の錬金術師:賢者の石って?

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用

賢者の石

「等価交換」の原則などを無視して錬成が可能になる幻の術法増幅器。使用する場合には錬成陣すら不要となる。また、その形状も石(固体)とは限らず、「大エリクシル」「第五実体」など、様々な別称が存在する(赤色なのは共通)。基本的な設定は一般的な賢者の石の設定に準じている。
その正体は複数の生きた人間を対価に錬成される、魂が凝縮された高密度のエネルギー体。本物は壊れることの無い完全な物質とされる。10人程度でも作製できるが、その場合などは不完全であり、一定以上に使えば簡単に壊れてしまう。作中、不完全・未完成・類似品など多くが登場するが、本物と呼べる物は存在しない(「父」とホーエンハイムが持つ物も、使用すれば消耗する不完全な代物である)。ホムンクルスの核として使われている石も不完全なものである。
錬成には、円と五角形を組み合わせた錬成陣を用い、より大きな錬成陣を用いる際には単純に対価となる人間を円の中に入れるだけではなく、いくつかの交点で多くの人の死が必要となる。

鋼の錬金術師:錬成陣って?

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用

錬成陣

錬金術、錬丹術を行うために必要なサークルで、魔法陣に近い。円形が基本であり、これは力の循環と時間の循環を示す。これに構築式を組み立てることで初めて錬成陣として機能する。
錬成陣は錬金術師たちのいわば研究成果であり、絵や文字が記述されていたり、あるいは複数の陣を組み合わせたものなど多種多様で、たとえ同じ効果を持つ陣であっても違いがある。特に高度な錬金術師ほど、簡潔な錬成陣で複雑な錬成が可能。また、錬成陣の用意も、使うたびに記述する者や、あらかじめ装具(手袋など)に描き込んでいる者、手や体に直接刻む者など様々である。
例外としてエルリック兄弟やイズミのように「真理」を見たことによって、錬成陣無しで錬金術を行える者もいる。この場合、両手を胸の前で合わせる独特のモーションを行うが、これは自らが構築式を兼ね、かつ手を合わせることで円形となり、錬成陣に見立てている。また、賢者の石を持つ場合も、石自体が莫大なエネルギーと構築式を内蔵していることにより、錬成陣が不要でありかつノーモーションである。

鋼の錬金術師:人造人間(ホムンクルス)

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人造人間(ホムンクルス)

錬金術によって生み出された人造人間。現実の錬金術におけるホムンクルスの設定も登場するが、作中に登場する7つの大罪に関した名を持つホムンクルス達はこの作品オリジナルの設定であり、ここではそれについて説明する。
全部で7人おり、七つの大罪から色欲(ラスト)、暴食(グラトニー)、嫉妬(エンヴィー)、強欲(グリード)、怠惰(スロウス)、傲慢(プライド)、憤怒(ラース)と言う名をそれぞれ与えられている。欠員が出た場合には可能なら新たに補充される。外見的特徴としては、肉体の一部にウロボロスの印を持ち、そして黒ずくめの服に背中から基盤のような模様が伸びているのが共通(一部例外あり)。そして、各々がそれぞれ固有の特殊能力を備えている。
「父」から生み出される賢者の石を核とする存在で、石はそれぞれに七つの大罪を冠した「父」の魂という面を持ち、生み出されたホムンクルスは、その与えられた名(業)に関係する性格、行動原理を持つ。また、賢者の石内の魂の数だけ命があり、殺されても再生する。賢者の石を直接破壊された場合には、エンヴィーの場合は真の姿に戻った。さらに、(人間ベースでない場合に)その黒服も身体の一部であり、傷つくと再生する。
生まれてから既に完成した人格、豊富な知識を備え、創造主への愛情として基本的に「父」のために行動する。ただし、グリードのように、与えられた業に忠実であるがために離反する者もいる。また、ホムンクルスを優れた存在と見なし、人間に対して優越感を持っていることも特徴。
ホムンクルスの製造方法は作中で示された物に関しては大きく 2つに分かれ、基本的には「父」が自らの体内で造り出すパターンと、賢者の石を生身の人間に注入して造り出すパターンがある。後者のような人間ベースのホムンクルスは、優れた身体能力や固有能力を問題なく有しているが、人間同様に成長・老化していき、特にラースに関しては老化による身体能力の衰えがみられる。また、ホムンクルスの特徴の一つである基盤模様がない。ただ、多くの人間は賢者の石が注入されるとその高エネルギーに耐えられずに死んでしまうため、稀な存在である。

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